このゴールデンウィーク、家族でお出かけし、たくさん写真を撮った方も多いのではないでしょうか。
その写真を分け合うには、従来の方法だと
デジカメの記憶媒体(SDカードなど)をカメラショップに持ち込んで焼き増し
→ 数十分待って、現像されたものを受け取る
→ 郵送または何かのタイミングで手渡し
→ 受け取った側はアルバムに整理
という流れが必要で、相当の時間と手間と費用がかかります。そして結局、パソコンにデータを保存したものの誰にも渡さないまま終わるケースが多いのではないでしょうか。渡すとしても、数ヶ月先だったりして、もらったときの感動が薄まってしまいます。
メールに添付したり、USBメモリやCD-ROMを渡したり、Yahooボックスなどのクラウド上に写真を保管して共有したりする方法がありますが、私の父のようにパソコンを使用しない人、苦手な人にとっては抵抗があるかもしれません。
そこで私が気に入っているのが、 iPad の フォトストリーム 機能による写真共有です!手間をかけず、すぐに、きれいな写真を家族で共有し合うことができるんです。アルバムを買う必要も、写真を保管するスペースも必要ありません。
その方法ですが、うちではiPadを2台購入し、私たち夫婦で1台、そして一人暮らしをしている父に1台持ってもらっています。そして、次のような設定を行っていきます。
(1) Appleのホームページより、自宅のパソコンに「iCloud」をインストールします。
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Apple社の公式ページにiCloudのインストールサイトがあります。 |
(2) インストール後、エクスプローラー上に「iCloudフォト」というフォルダができるのでクリックします。
(3) 「新規フォトストリーム」をクリックします。
(4) 「宛先:」に父の Apple ID を入れ、自由に名前をつけます(例だと「お父さん」)。
(5) 「お父さん」フォルダができるのでダブルクリックします。

(6) 「写真またはビデオを追加」をクリックします。
(7) 共有する写真の場所を指定します。
(8) 「お父さん」フォルダに写真が追加されます。
作業は以上です。写真を追加するたびに、(5)~(7)の作業を行います。
すると、父のiPad がインターネット通信が可能状態であれば(WiFiなどで常時通信可能状態になっていれば何もする必要はありません)、自動で、父のiPadに写真が送られます。
あとは父に、「写真入れといた!」とメールや電話で伝えるだけです。
父の側で行う作業は次の3つです(サンプル画像はうまく作れませんでした…(汗))。
(1) まず、iPad の[写真]アイコンの[フォトストリーム]を開きます。
(2) 「フォトストリーム」のカテゴリを見ると写真が届いています。
(3) 写真を選択し本体の[カメラロール]に保存します。
(本体に保存せずに1ヶ月経つと写真が消えてしまうので保存が必要です)。
なお、双方で同じ AppleID を使用する場合はこの(3)の作業すらなくなります。
父の操作は、4、5回パネルをタッチするだけで1分もかかりません。文字入力も不要です。パソコンが大苦手の父ですが数回操作を行ってもらったらすぐに慣れてくれました。
写真を撮った当日に家族に写真を届けることができます!
もちろん、私たち夫婦のiPadにも写真が自動で配信されるので、父のiPadと同じ写真を見ることができます。元のデータは私のパソコン側にあるので、いざ、父の iPad からデータが消えたとしても、パソコンから再度写真をアップすることで復活します。
ただ、フォトストリームには欠点もあります。写真を受け取った側で、写真の並び替えや仕分けが自由にできません。私は、 iPad に標準装備されているこの機能を使っていますが、フォトストリーム以外にも写真共有アプリが数多く公開されており、いずれ、試していきたいと思っています。
iPadの、Retina(レティーナ)ディスプレイ液晶は高精細でギザギザがなくとてもきれいです。写真側の画素数にもよりますが、とても美しく鮮明に表示されます。スマホに比べて画面も大きいですし、高齢の父にとっては見やすいです。写真がいくら増えても場所を取らないのもメリットです。立派なアルバムです。
iPadはかなり高額な出費ですが、写真を渡す手間がかからない、そして何よりも、写真を送りそびれて(または渡すのがずいぶん後になって)、家族で楽しむ大切な機会が1つ、2つと失われてしまう悲しさと比べたら、私は費用を十分に上回る価値を感じています。将来、私たちに子供ができれば、親にとって iPad は一層、孫の成長を楽しむアルバムとなって日々活躍してくれるでしょう!
高額なiPadですが、インターネットの調べごとができるのも大きなメリットです。YouTubeで父が好きな演歌の動画を楽しむこともできます。父が生活を楽しむきっかけが少しずつ広がっています。
Apple フォトストリーム:
https://www.apple.com/jp/icloud/icloud-photo-sharing.html