2023年7月24日月曜日

Excel、PowerPoint の「ぶら下げインデント」設定のコツ!

賃貸生活と関連がないですが、私が Excel や PowerPoint の「ぶら下げインデント」機能でとても苦戦したので、その解決策をこちらにしたためます。

Excel や PowerPoint で、テキストボックスや吹き出しなどオブジェクト内に入力した文章に限られますが、「ぶら下げインデント」という機能を活用し、2行目以降の字下げをすることができます。見栄えを効率的に整えることができ便利です。

しかし、この「ぶら下げインデント」の数値を指定しても、思うように字下げができなくて困った方が多いのではないでしょうか?その設定方法のコツを解説します。

ぶら下げインデントは、該当の行で右クリック →「段落」 を選択すると表示されるウィンドウの内部で設定します。

もし、この設定をするときに、
(1)「最初の行」
  ”ぶら下げ"(「ぶら下げ」したいんだからこれは間違いないはず・・・) 
(2)「テキストの前」
  1行目の字下げ位置
(3)「幅」
  2行目を、1行目の開始位置のどれだけ右側から始めるか?
をイメージすると誤りです!Wordのぶら下げインデントの設定手法がこちらに近く、それに慣れている方は非常に戸惑い、苦戦すると思います。

正解は、
(1)「最初の行」
  ”ぶら下げ"
(2)「テキストの前」
  2行目の字下げ位置
(3)「幅」
  1行目を、2行目の開始位置のどれだけ左側から始めるか?
です。

「(2) - (3) = 1行目の開始位置」になると認識ください。

実例で考えましょう。

<例-1>
「1行目は字下げせず、2行目を3cmぶら下げたい」
(1)「最初の行」
  ”ぶら下げ"
(2)「テキストの前」
  2行目の字下げ位置 = 3cm
(3)「幅」
  2行目の開始位置を1行目の開始位置からどれだけぶら下げるか?
  (つまり1行目の開始位置を(2)の位置のどれだけ左側にするか?)
  = 3cm (1行目の字下げ位置は、3cm - 3cm = 0cm [つまり字下げ無し] )
が正解です。

<例-2>
「1行目を1cm、2行目を1行目から3cmぶら下げたい」
(1)「最初の行」
  ”ぶら下げ"
(2)「テキストの前」
  2行目の字下げ位置
  = 4cm(1行目の字下げ1cm + 2行目の字下げ3cm)
  ・・・この場合は計算しなければいけません。これがコツです!
(3)「幅」
  2行目の開始位置を1行目の開始位置からどれだけぶら下げるか?
  (つまり1行目の開始位置を(2)の位置のどれだけ左側にするか?)
  = 3cm(希望どおりの数値を指定)
が正解です。

イメージできたでしょうか?
(2) ≧ (3)でなければ設定が不適切となります。

ちなみに、ぶら下げインデントは「ルーラ」でも指定可能です。数値で細かく指定するのが面倒な方は、感覚的にルーラのぶら下げインデントのマーカを移動させると手っ取り早いです。[Ctrl] を押しながらマウスでドラッグすれば、きめ細かくマーカの位置を定められます。

また、「箇条書き」の書式を設定すると、ぶら下げインデントを自動で設定してくれます。見栄えに問題がなければこの方法も手っ取り早いでしょう。

お悩みの方の一助となれば幸いです!後日、図を加えて見やすく整えます。